ログブックを見ると前回沖縄に行ったのは'93年8月、久米島で潜っていました。たしかその時も台風がやって来て、5日間の予定の中2日間、海に入ることが出来ませんでした。それから21年経って既に退職し、台風で帰れなくなっても支障がなくなったことから沖縄に行ってみようと思ったのです。がしかし、予約をするとその日を狙ったように2個連続で大型台風がやって来て、大変な旅行になりました。
台風18号・19号、2個連続で上陸する台風は、10年ぶりだったそうです。
旅 程
しかし台風18号が6日未明に大阪に最接近することが予報されていました。関空は、強風で橋が通行止めになることが良くあります。そうなると飛行機が飛んでもどうすることも出来ませんので、前日から空港島内のホテルに泊まることにしました。
夜遅くから翌日の明け方まで激しい雨と風に見舞われて、夜が明けても、JR/南海ともに列車は止まっていました。そんな中、飛行機は一部の東に向かう便を除いて、順調に飛び立ち始めました。
那覇空港についてみると泊港からの船便が台風の影響でまだ波が高く欠航していました。飛行機出発の少し前に阿嘉島のペンションから電話をもらっていたのですが、キャンセルする気も無く、那覇で一泊して翌日の船便に期待することにしました。
沖縄ツーリストに今夜の宿の手配を依頼し、空港内で昼食に沖縄そばを食べて、午後からはレンタカーを借りて沖縄観光に出かけました。
一度行ってみたいと思っていましたが、あっけなく実現してしまいました。中国人と思われる団体が何組も訪れていました。
琉球王家の別邸。首里城から10分位、まだ時間に余裕があったのでのんびりと散策しました。御殿は、屋根の吹き替え中で中は見れませんでした。
この日の宿は、国際通りにある「ホテルニューおきなわ」、ビジネスホテルです。食事処がたくさんあって迷ってしまいましたが、予定外の出費になるので高価な食事はできません。おのずと安そうな居酒屋に決まりました。さすがに沖縄で一番の繁華街とあって、真夜中を過ぎても人通りがありました。
翌日は船の運航が分かる8:00に泊港に到着、就航が確認できてやっと阿嘉島に向けて出発です。クィーンざまみ1便の出港時間は9:00、台風18号の影響で長く欠航が続いていたため満杯の乗客を乗せて出港しました。
クィーンざまみ1便は、座間味島を経由してAM10:10阿嘉島に到着。宿の「ペンションシーサー阿嘉島」に着いて荷物を部屋に下したら、この日は午後に2本のダイビングを行います。
レンタルのウェットスーツが5mmの為、ウェイト8~7㎏を付けるが、重い。
Point name:宇論の埼(うるのさち)
時間:Entry 13:27 ~ Exit 14:15
水深:Ave 4.8m Max 10.8m
流れ無く快適。浅いが明るくてきれいな海中。魚も多い。
サザナミヤッコ
ハナゴイ
ニセフウライチョウチョウウオ
タイマイ
ゴマモンガラ
Point name:慶留間洗岩(げるませんがん)
時間:Entry 15:20 ~ Exit 16:03
水深:Ave 8.5m Max 13.8m
波少し高くなったが、透明度良好。
スマの群れ(サバの中間)
スミツキトノサマダイ
グルクン(クマザサハナムロ)
キビナゴ
ニジハタ
グルクンは、那覇では唐揚で、ここの宿では塩焼きで食べましたが、おいしい魚です。
いったんは船の就航が再開しましたが、台風19号が特大の勢力で近づいて来ているため、明日以降の就航が危ぶまれていました。この時点では、8日のクィーンざまみ2便で島を出た方が良いという観測がありましたので、翌朝は早朝ダイビングを予定しました。
Point name:送電線
時間:Entry 7:54 ~ Exit 8:44
水深:Ave 8.3m Max 14.3m
流れが出やすく早朝にしか入れないポイント。波あるが、穏やか。
OW講習中
ツノダシ
セジロクマノミ
クロガシラウミヘビ
早朝ダイビングはAM6:30の集合で、1本目が終わってから波止場でおにぎりをメインにした朝食をとりました。そしてこの時、今日の船の運行情報がもたらされました。今日のクィーンざまみは1便・2便共に欠航、フェリーは運行されているが、明日以降は当面全便欠航の見込みというものでした。那覇に帰るためには、今日午後2:30発のフェリーが最後になるようです。
Point name:ガヒ
時間:Entry 9:56 ~ Exit 10:39
水深:Ave 9.1m Max 18.2m
波やや高く、風も強くなってきた。海中、弱い流れあり。
ハナミノカサゴ(幼魚)
ロクセンスズメダイ
クマドリ(雌)
モンハナシャコ
なまこのパンダ
さて、一泊しただけでこのペンションを出なければいけなくなりました。午後のフェリーに乗らないと台風が通り過ぎるまで島に閉じ込められることになります。この島でゆっくりと気を過ごす間もなく島を離れることになりました。
ほかの宿の方々も同じことで阿嘉島の船着き場は、この島にこんなに旅行客がいたのかと感心させられる大変な混雑になっていました。やがて到着したフェリーは、座間味島で既に一杯になっていて、甲板にしか座れる場所がありません。あふれかえる人を乗せて、出港しました。
沖に出ると波は高く、三角波が沖の方まで広がっているのが見えました。
泊港着は、16:00、今夜は泊港埠頭ターミナルの隣にある「スマイルホテル」泊まりです。この宿、部屋が広く意外と快適でした。それにこの日の夕食で食べた沖縄料理の豆腐ヨウが気に入って、自分用のお土産に買ってきたりと、思わぬ収穫のあった宿でした。
翌朝はホテル周辺を散策、座間味への航路が欠航しているのを確認しました。那覇空港の展望台からは、どんよりとした曇り空と、沖の白波が見られました。
阿嘉島で一緒にダイビングをした千葉から来た方々は、一人は今日まだ潜れるところがあるといって沖縄本島北部へ向かわれましたが、潜れたんでしょうか。もう一人は、大綱引きまで那覇にいるといっていましたが、台風19号の直撃で綱引きは中止になったようです。皆さん無事に帰れたんでしょうか。
私は、この日午後の飛行機で、関空へと帰りました。終わってみるとダイビングは予定の4本を潜っていますし、観光も少しできて、なかなか面白い旅行になりました。阿嘉島をゆっくり満喫できなかったことが残念です。